BEADY EYE/Different Gear,Still Speeding
直前で大きな兄弟喧嘩やトラブルに見舞われなければ、いよいよ今年、Oasisが再結成する。
このタイミングで1994年から2009年のOasisを改めて聴き返している人も少なくはないだろう。
そして、2025年のOasisを迎え入れるにあたり、ぜひこのバンドのことも押さえておきたい。
そのバンドとは、「Beady Eye」である。
Beady Eyeは、Oasisの解散後、ギャラガー兄弟の弟、リアム・ギャラガーを筆頭としてOasisの元メンバーが新たに結集したバンドである。Oasisの元メンバーの稼働であるだけにOasis解散後の活動開始が早く、Oasisが解散した2009年には活動を開始している。
2014年の解散までにシングルを6枚、アルバムを2枚リリースしている。
このアルバム『Different Gear, Still Speeding』は、Beady Eyeのデビューアルバムである。その名の通り、Oasisの勢いをそのままに、力強いロックが展開されている一枚となっている。リアム・ギャラガーのあの特徴的な歌声と、バンドが放つ音楽は、まさに「その後のOasis」とも言える勢いとエネルギーに満ちている。
アルバムは、彼らがOasisで築いた音楽を引き継ぎながらも、独自の色を出すことに成功している。ギターリフの切れ味や、リズムのグルーヴ感が絶妙に絡み合い、ロックの原点に立ち返りながらも新しい挑戦を感じさせる楽曲が並んでいる。特にオープニングを飾る「Four Letter Word」や、心に残るメロディの「The Roller」など、シンプルながら心を打つ曲が多く、シングルとしても高評価を得た。
また、アルバム全体に漂うのは、リアムの歌詞に見られる自己肯定感と反骨精神。リアムが作り出すロックは、ただの音楽ではなく、挑戦状を突きつけるような力強さを持っている。そのため、Oasis時代のファンにも、Oasis解散後のリアムの新たな挑戦の軌跡として、十分に楽しめる内容になっている。
まさに“違うギアに入りながらもスピードはそのまま”なロックアルバムである。