そういえば、レコード市で小沢健二の「LIFE」のレコードを見つけたので購入した。
購入価格は4950円。中古レコード市のはずなのに定価。
ホクホク顔で家に持ち帰り、開封したら・・・
まさかの未開封だった。
え? 『LIFE』は1994年リリースのアルバムのはずだが、ずっと未開封だったってこと?
いや、違う。リリース日が2024年8月31日になっている。
思い出した。そういえばSNSで「LIFE」の30周年で盛り上がっていたんだった。
リマスタリングして30周年を機に再発したらしい。
その時、盛り上がっていたSNSを見て、気にはなっていた。
時を経て2025年2月の僕の手に渡ったというわけだ、運命を感じる。
このレコードの前の持ち主は、未開封のまま保存していたのだろうか。あるいは、売れ残った在庫が流れてきたのだろうか。
どちらにしても、保存版なんて邪道。俺の手で汚してやる。
さて、聴いてみよう。
2曲目の「ラブリー」は、ミスチルの「雨のち晴れ」、コステロの曲(曲名は忘れたが)を彷彿とさせるギターのカッティングで始まり、ゆったりとしたホーンセクションが展開する。
なんと、バンドメンバーにスカパラ(北原雅彦・GAMOU・NARGO)がいるではないか。
スカの裏打ちのリズムで演奏する時とはまた違う、ゆったりとした「休日感」がある。
3曲目「東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディー・ブロー」のベースがすごくファンキー。ベーシストは「中村“キタロー”幸司」。僕の耳馴染みのあるところでは、B’zの「ねがい」や、福耳でベースを弾いている人らしい。
そしてこの曲は、中村“キタロー”幸司のファンキーなベースに始まり、サンバのテイストに展開していく。この多国籍感をポップに仕上げるオザケンのテクニックは、さすが渋谷系だと思う。
ベースのファイキーさついでに言うと、このアルバム「LIFE」は、ファンクアルバムとのこと。
ファンクといえば、国内ではスガシカオ、海外ではジェームス・ブラウンが思い浮かぶが、どちらもハスキーでごつい歌声だ。
反面、オザケンの声はか細く、決してソウルフルと言う感じではない。
「ごついファンク×オザケンのか細い声」、このアンバランスさが人懐っこさを醸し出し、ポップミュージックとして成立させている。売れるには理由があるんだな。
「LIFE」には、「愛し愛されて生きるのさ」・「ラブリー」・「今夜はブギー・バック 」・「ぼくらが旅に出る理由」など、有名な名曲が多数収録されている。「小沢健二を聞くとすれば何がいい?」と訊かれたら、迷わず「LIFE」と答えていい。
今回もまた、名盤に出会うことができた。もうこういう名盤だけを聴き続けていられれば音楽に関しては満足だなぁ。