異常とも言える酷暑が峠を越え、ようやくアクティブに動こうと思えるようになってきた今日この頃。
手軽に自然と温泉の恵みを感じたくなって、近場である秋保で車中泊をすることにした。
秋保には、「蘭亭」という事前に予約すれば駐車場を貸してくれるホテルがある。しかも追加で料金を支払えば温泉にも入ることができて、1泊2,900円。誰の目を気にすることもなく一人旅を楽しみたい僕にとってはかなり嬉しい。
場所
当日は長町で映画を見るという都会の恵みを享受しつつ、自然を感じたいというちょっと欲張りなプラン。
18:00過ぎ、映画鑑賞を終えて、長町MALLを出て、286号線から秋保へアクセスした。

秋保蘭亭
蘭亭は近年、ホテル宿泊をはじめ、日帰り入浴、グランピング、車中泊など、多様なニーズに応えてくれる嬉しいホテルである。
到着してチェックインしようと駐車場からフロントに向かう途中にはグランピングエリアが広がっており、BBQの匂いが漂っている。
それを横目にフロントでチェックインを済ませた。
料金は前金制で、滞在料金が2,000円、入浴も含めると900円なので、2,900円支払い。
追加料金を支払えば、カフェで飲食、ラウンジでコーヒー・紅茶を飲むことも可能。

実は2年前にも車中泊で利用したが、その時は駐車場奥の離れを案内された。今回は、入り口入って右手前のCar Stayエリアというものが用意されていた。2年前はコロナ禍の影響もあり、車中泊・ソロキャンブームの走りだったので、ホテルとしてもテスト的に運用していたのかもしれない。今回は以前よりもサービスが整備されていたように感じる。
Car Stayの区画に車を移動させると、すでに2台の車が止まっていた。ニーズがあるから続いているんだろう。


当日予約が可能なのが嬉しい。
東北地方にも車中泊可能なホテル・旅館・RVパークが増えてきているが、中には予約が2日前と、予約から宿泊日までのリードタイムが発生してしまうところもある。
僕は基本的に「予約」という言葉が好きではない。誰にも未来を確約したくない気分屋としては、「今日行きたい」と思えば行けるようなところがありがたい。
温泉
【泉質】
含鉄(II)・硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(硫化水素型)低張性中性高温泉
海水の成分に似た食塩を含み、入浴後も肌についた食塩が汗の蒸発を抑えてくれるため、湯冷めしにくく保温効果が高いらしい。
【効能】
筋肉痛 / 神経痛 / 関節痛 / 五十肩 / 冷え性 / やけど / 関節のこわばり / うちみ / くじき / 健康増進 / きりきず / 虚弱児童 / 皮膚病 / 婦人病 / 美肌作用など
【設備】
内風呂のフロア全面が畳張りになっており、滑って転ぶ事故が起きにくいのがここの特徴。
トイレ
1階フロアの共用トイレが24時間使用可能。ホテルのトイレなので当然清潔。Car Stayエリアからは若干(50mほど)歩く必要がある。
使用ギア
最近、Iwataniの「タフ丸Jr.」というカセットコンロを購入した。
これがいい仕事をしてくれて、お気に入りである。
大きさが28.6長さ x 19.3幅 x 12.2高さ cmとコンパクトで、車中泊に最適。
WILD1で買ったColemanのやかんは0.6ℓ入る。この2つが揃っていれば、ペヤングが作れる。
今回は、夜はカップヌードル、朝はカップスープとコーヒーを作った。野外でこれがやりたかったのだ。

ただ、車内で使用すると、車内の温度が急激に上がるので気をつけなければいけない。換気は十分にしていたが、風呂上がりにもかかわらずまた汗だくになってしまった。
夜が涼しくなってきたとはいえ、もう少し気温が下がってきたらまたカップラーメンを作りたい。
ちなみに翌朝は、5つの窓を全開にして使用できたので、優雅な朝食が作れた。
気をつけるべき点
食材の買い出しは事前に済ませてチェックインした方がいい。
近隣にコンビニはあるが、チョックイン後、車中泊のセッテイングを終えてから買い出しするとなると体感往復で700mは歩くことになる。
また、ホテルには、弁当・販売・館内レストランが追加料金で使用できるが、営業時間に制限があるため、自分のペースで車中泊を楽しみたい場合は、ホテルのサービスを受けずに自分の力で衣食住は完結させる準備が必要だ。
今回のような2,900円のプランでは、駐車場所と温泉とトイレ以外は自己完結するつもりで臨んだ方がいい。