Kind of Blue/MILES DAVIS


【収録曲】
So What
Freddie Freeloader
Blue in Green
Flamenco Sketches
All Blues

【参加ミュージシャン】
Miles Davis , trumpet and leader
Julian “Cannonball” Adderly , aito saxophone※ (Courtesy of Riverside Records)
John Coltrane , tenor saxophone
Wynton Kelly , piano※※ (Courtesy of Riverside Records)
Bill Evans , piano
Paul Chambers , bass
James Cobb , drums
※Julian Adderly lays out on Blue in Green.
※※Wyn Kelly only on Freddie Freeloader ; Bill Evans on all other tracks.

【概要】
1959年8月17日 リリース。「カインド・オブ・ブルー」は、マイルスが「モード・ジャズ」というジャンルを初めて確立したアルバムと言われている。
1950年代半ばから、ジャズの主流はコード進行に合わせたアドリブを重視した「ハード・バップ・スタイル」だった。「ハード・バップ」とは、現代で「ジャズ」と呼ばれている音楽のイメージそのもの(カフェなどで流れているような音楽)である。
「ハード・バップ」もまた、マイルスが中心となって盛り上げた潮流である。マイルスがハード・バップを演奏していたであろう時期の作品については以前にも取り上げている。
https://yasushi-record.blog/miles-davis-blue-note-1502-volume-2/

マイルスは自らが流行させたハード・バップ・スタイルにマンネリを感じ、コードを主体とせず、モード(旋律)を主体とする演奏方法に取り組む。それが「モード・ジャズ」と呼ばれるものになり、「カインド・オブ・ブルー」という作品が生まれた。

以後、「カインド・オブ・ブルー」は、モダン・ジャズ屈指の名作となり、現代でもCD・サブスクとして聴くことができる。

【エピソード】
・曲順記載ミス
 リリースからかなりの長期間(1990年のCD化まで)、ジャケット裏に「Flamenco Sketches」と「 All Blues」の収録曲順が入れ違いに記載されている。
 僕が購入したレコードも例外なく誤った曲順のまま記載されていた。

・ピッチ狂い
 機器の不調により、録音時、テープがわずかに遅く回っていたため、こちらもリリースからかなりの長期間(1993年以降のCDまで)本来の音よりも高めでテンポが速い音源が世に出回っていたという。

・ディスクの価値
 いつプレスされたか、どのレーベルから発売されたかによって、買取価格が格段に変わるという。
 僕が購入したレコードは盤面の内側に「CBS」というラベルが貼られていたというだけで安価で買うことができた。お店のおじさんから「価値が落ちるけど大丈夫?」と聞かれたが、音源として聴ければ問題ないだろうと思い、そのまま購入。後々調べてみたが、おそらく1983年の再発盤ではないかと思われる。

 ちなみに、価値が高いとされているものは下の画像のようなラベルが貼られているらしい。


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