収録曲
●第1面
1.愛さずにいられない I can’t stop loving you(4:12)
2.旅立てジャック Hit the road Jack(1:57)
3.アンチェイン・マイ・ハート Unchain my heart(2:49)
4.ラッキー・オールド・サン That lucky old sun(4:25)
5.ユー・アー・マイ・サンシャイン You are my sunshine(2:59)
6.星空のバラード Light out of darkness(3:28)
7.真夜中のバラード In the heat of the night(3:24)
●第2面
1.アイ・ガッタ・ウーマン I gotta woman(6:12)
2.イエスタデイ Yesterday(2:46)
3.エリノア・リグビー Elleanor Rigby(3:02)
4.わが心のジョージア Geogia on my mind(3:38)
5.オール・マン・リヴァー Ol’ man river(5:40)
6.ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー Hallelujah I love her so(3:04)
7.ホワッド・アイ・セイ What’d I say(4:40)
クレジット
レイ・チャールズ Ray Charles
レイレッツ The Raelettes
レイ・チャールズ・オーケストラ Ray Charles Orch

解説シート
なぜか「春子」と「昭男」という人物が登場し、「ゆっくり〇〇」風なやりとりが書き起こされている(当時のノリはよくわからん)。要約するとこうだ。
◼️アーティストとしてのレイ・チャールズ
・偉大なる盲目の黒人歌手と言われている(原文ママ)
・ゴスペルとブルースを融合させた
・ゴスペル:8小節か16小節に対し、ブルースは12小節。「I gotta woman」、「Hallelujah I love her so」が例として該当する。時期的にいうと1954年から5年ぐらいの時期。
・アレンジャーの第一人者として知られるクインシー・ジョーンズはレイ・チャールズからアレンジの基本を習った。
・ジャズ・ミュージシャン・歌手・ピアニスト・作曲家・オルガニスト・アルト・サックス・プレイヤーとして、それぞれトップクラスにランクされている。
・「I can’t stop loving you」は、黒人の音楽リズム・アンド・ブルースと、白人の音楽カントリー・アンド・ウェスタンを結びつけた画期的な作品。
・レイ・チャールズの肩書きは多岐にわたる。リズム・アンド・ブルース・シンガー、ジャズ・アーティスト、ゴスペル・シンガー、ポビュラー・アーティスト、ヒット・ソング・シンガー、ソウル・シンガー
◼️レイ・チャールズのパーソナル
・生年月日は1932年9月23日。本作リリース当時は38歳。ジョージア州アルバニー出身。本名「レイ・チャールズ・ロビンソン」。普通ならば「レイ・ロビンソン」と呼ばれるものであるが、いつの間にか「レイ・チャールズ」と呼ばれるようになった。
・6歳の時に失明。理由は不明だが、黒人だったために満足な治療が受けられなかったという。これがレイ・チャールズの音楽の基本を作っていると思われる。
・失明したレイはセント・オーガスティン盲学校に入り、音楽を学ぶ。点字を覚えるより、曲を覚える方が楽しくて早かったと回顧している。
◼️曲目紹介
・I can’t stop loving you
・That lucky old sun
・You are my sunshine
カントリー・アンド・ウェスタン・ナンバー。「I can’t stop loving you」は1962年6月2日から5週間ビルボード・チャートで第1位。ミリオン・セラーを記録。元々はドン・ギブソンの自作自演のヒット曲だった。「That lucky old sun」は、1949年にフランキー・レインとヴォーン・モンローの2枚のレコードがヒット。「You are my sunshine」は、ジミー・デイヴィスが1944年にルイジアナ州の知事選に立候補した時のキャンペーンに使われた。
・I gotta woman(1954年のヒット)
・Hallelujah I love her so(1959年のヒット)
・What’d I say
レイがアトランティック・レコード在籍時にリリースしたヒット曲。新たにレコーディングし直した。今やロックン・ロールのスタンダード・ナンバーとなっている。
・Yesterday
・Elleanor Rigby
ビートルズの楽曲。「素晴らしい」という見方と「レイ・チャールズの持ち味をぶち壊している」という見方があり、賛否両論あるらしい。
・Hit the road Jack
・Unchain my heart
・In the heat of the night
ABCレコードに移籍後にヒットした曲。「Hit the road Jack」は1961年秋、「Unchain my heart」は1961年の暮れから62年の初めにかけてヒット。「In the heat of the night」は、映画「夜の捜査線」の主題歌として、クインシー・ジョーンズが作曲。1967年の8月〜9月にかけて全米ヒット・チャートの登場。
・Light out of darkness
レイ・チャールズ初主演映画「星空」(1964年イギリス)のテーマ・ソング。映画の中ではパリのステージのシーンで歌われていた。
