会場に向かう
五月晴れが前倒しでやってきたのかというぐらいによく晴れている。
てっきり早起きすれば好きなタイミングでシャトルバスに乗車でき、会場に向かえるものと思っていたのだが、早い時間のシャトルバスチケットを取り損ね、11:00~12:00出発の枠でしか会場に向かえないという失態を犯してしまった。
それでもこの日は一縷の望みをかけ、7:00起床、9:00に家を出るという、普段のサラリーマン平日スタイルを貫き、9:30ごろ仙台駅のシャトルバス発着所に到着。
その時点でバス発着所には9:00~10:00出発の行列があった。その後ろ、次発待機列には10:00~11:00の列。1時間半待ちがこの時点で確定したかに思えた。
9:30、10:00~11:00の次発待機列が乗車に動き出す。すかさず僕は同時に11:00~12:00の自発待機列の先頭に並んだ。
予想に反して10:30ごろ、バスへの前倒しで乗車が可能になり、10:36に出発。補助席に揺られながら1時間の移動の末、11:30ごろ会場に到着。オープニングにこそ間に合わなかったが、なんとか午前中に会場にたどり着くことができた。
MONKEY MAJIK
バスを降り、「風の草原」のゲートに向かう途中でMONKEY MAJIKの演奏が漏れ聞こえた。
BAN-ETSUに到着し、途中から参加となったものの、「ありがとう」など、耳馴染みのあるサービス精神あふれるセットリストだった。MCで言っていたけれど、意外にもアラバキ出演は初だったとのこと。
以降、基本的にはBAN-ETSUとMICHINOKU(端から端の約1.5km)を往復する1日となった。
毎日こうだと、運動不足が解消できるのに。
みちのくプロレス・礼賛
12:25、みちのくプロレスを観戦。試合終了後、BAN-ETSUに舞い戻り、途中から礼賛を観る。
礼賛は、お笑いコンビ、ラランドのサーヤをボーカルに、ゲスの極み乙女などのメンバーを率いたバンドである。
MCではサーヤの喉の調子が本調子ではなかったといっていたが特に違和感はなかった。川谷絵音のギター、休日課長のベース、あまり存じ上げないが不思議なビートを刻むドラム(GOTO)が印象的で、たまに川谷絵音がボーカルでカットインしてきたりと、贅沢感があるバンドだった。
昼から鮎の塩焼きとハイボールをいただき、いい気分。そのまま少し休憩に入る。
15:30、BAN-ETSUに移動し、くるりを観る。
知っている曲は「ワールズエンド・スーパーノヴァ」、「ばらの花」を演ってくれた。
「ワールズエンド・スーパーノヴァ」は、2002年の曲だが、礼賛のビートとはまた違って4つ打ちのわかりやすいダンスミュージック。観客の体を左右に揺らしていた。
終始MCはなかったが、改めて丁寧な音作りをしているバンドだと思った。最後の曲あたりでは余計な思考から解き放たれ、無になれる瞬間があった。
くるりが終わって、そのまま逆サイドのMICHINOKUへ。混雑も合わさり。到着まで30分かかった。スカパラの開演前に一度トイレに行っておきたかったが、諦めた。スカパラの時間が始まってしまう。
東京スカパラダイスオーケストラ
今回、僕的にベストアクトだったのがスカパラだ。
圧倒的なエネルギー、ルパン三世で一瞬で観客を一つにする。
スカというお馴染みのわかりやすいリズムがあるから新曲だろうが何も抵抗はない。
ゲストボーカルの登場を期待していたが、そんなのは必要ない。茂木欣一の澄んだボーカルがある。今やスカパラの顔だ。
インストゥルメンタルだから、意味を超えて体が動く。意味を超えるから、スカパラの音楽は国境をも超える。やっぱりスカパラは音楽の日本代表だ。
谷中さんの「We are 東京スカパラダイスオーケストラ!」というMCは小さい頃から特撮を見てきた世代としては「ヒーロー見参」というセリフに匹敵するかっこよさだった。

優里
もう満腹です。暗くなってきた空と削られた体力とは関係無しに、優里のパフォーマンスはパワフルだった。終演後にホルモン丼を掻き込む。
気温が7℃まで下がっていた。上がTシャツ、その上に薄手のシャツ、一番上にジャージ、下がジーンズと、はっきり言って今日の装備は失敗だ。
友人が建ててくれたテントに戻り、雨対策として準備していた雨合羽をかぶった。これが今日のフェスの最終形態である。ナイロン地が冷たい風をブロックしてくれて助かった。
ARABAKI ROCK FEST.26MICHINOKU PEACE SESSIONASIAN KUNG-FU GENERATIONNANO-MUGEN at ARABAKI
最後に本日のヘッドライナー、アジカンを観るためにMICHINOKUへ。今日1番の混雑。お互いの吐息がわかるぐらいの他人との距離感。毎日満員の地下鉄で経験している。
序盤にスカパラホーンズとの共演、のん、岸谷香と続く。演者の息も白くなるほど気温が低くなりながら岸谷香は「世界でいちばん熱い夏」をアジカンをバンドにしながら演奏。アラバキはこれだよね。
羊文学が出てきたところで友人が帰ると切り出す。僕もそれに合わせることにした。
大混雑のMICHINOKUステージをかき分けながら会場を後にする。おかげで帰りのシャトルバスは混雑に巻き込まれることなく、無事帰宅となった。
今回印象に残ったのは、「わかりやすい音楽ってやっぱりいいな」と思った。2010年以降、J-POPのアーティストも海外と見劣りしないほど演奏技術が上がっていると思うけど、ことフェスにおいては、くるりのような4つ打ちのビートや、スカパラのような単調なスカの裏打ちのリズムが、「知らない、わからない」を超えて体を揺らしてくれた。
今、自分が欲している音楽がどんなのものなのか改めて知ることとなった。
つまるところ、俺たちの世代が聴いてきた音楽は最高だ。ということだ。
今回見たアーティスト




コメント